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どんな医療もリスクを正しく知って自分で選択する。

吉田人知れず悩んでいた人が大勢いたんですね……。

 

更年期はだれにでも来るものだけど、症状があまり出なくて気づかない人もいますよね。

 

私もそろそろ更年期障害の年齢なんです。

 

今は元気で症状もないんだけど、全国を駆け回っているから、移動が多いんです。

 

講演の会場にギリギリで駆け込むときなんか、パーッと汗をかくことがある。

 

そんなときに「これって更年期障害かな」っていうと、うちのスタッフが「絶対違います、先生、気の迷いです」って必死で否定する(笑)。

 

認めると私がガックリくると思うのかなかなか認めさせてくれないんです。

 

健康管理のために毎年、婦人科の定期検診を受けているんですけど、この間、受付で年齢を書いたら『閉経のしおり』を渡されちゃって。

 

もらった瞬間は、やっぱりショックでしたね。

 

でも、心の中ではそういう年齢だということを認めているから、「なによ、こんなもの!

 

」とかなんとか言いながら、こっそり一生懸命読んでいる自分がいる(笑)そこの先生が「更年期障害になっても、仕事柄、休むわけにはいかないでしょうから、大変だったらアイキララ アマゾンで買って目元に塗ってみたり、ホルモン補充療法をやってください。

 

元気になりますよ。

 

今は貼りつけるタイプもあって便利ですし」つて言うんですけど、ちょっとこわいんですよ。

 

ガンになったりするんじゃないかって思ってしまって。

 

田村アメリカの最近の調査でも、乳ガンがホルモン補充療法を受けなかったグループより増加するという統計があります。

 

乳ガンだと診断されたときに、それが本当にエストロゲンを使ったことで発症したのかどうかはわからないけど、率としてふえることは確かです。

 

ただ、日本人とアメリカ人の生活習慣はかなり違いますし、最近のレポートのアメリカ人女性のグループは、喫煙率が高く、肥満の割合がひじょうに高かった。

 

それだけでも、乳ガンの発症率は高くなります。

 

ホルモン補充療法を国の女性健康調査機関が調査をはじめたせいもあって、更年期世代の4割くらいが女性ホルモンを使っていました。

 

追跡調査は、16万人について行われました。

 

追跡調査は、そういうわけで、一律に日本に当てはめて考えられない面があるんですね。

 

女性ホルモンを使わなければ絶対にガンにならない、使ったら必ずガンになるというのなら、ホルモン補充療法という医療は成立しません。

 

どんな医療もそうですが、リスクの意味を正しく知ったうえで、自分で選択することが大切なんです。

 

こわいこわいと思って治療を受けるのはよくありません。

 

自分が受けている医療への信頼と「これでよくなる」という前向きな気持ちがないと、どんな医療も効かないというのが私の持論です。

 

もちろん、ホルモン補充療法を受けている人には、必ず定期的に乳ガンや子宮ガンの検診を受けてもらっています。

 

私自身も女性ホルモンを10年間使っています。

 

そのリスクを負うってことに関しては、私も、私のところに来る人も、みんな理解しています。

 

そのうえで、そのリスクを越える「メリット」を選択しているんですね。

 

長寿の時代に、女性ホルモンは更年期だけのものという考え方も、もう古いかもしれません。